宮崎駿監督、庵野秀明監督、細田守監督たちの作品はなぜ魅力的で、考察記事があふれるのか。

映画の話
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春文

大学時代は文学部史学科文化人類学専攻で宗教、西洋文化史、サブカルチャーなどを勉強。趣味は漫画映画ジブリYouTube芸能ダークアカデミア、地域文化、ブログなど。現在は制作会社の運営などもしてます。

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映画を見たときに、グッと感動して動けないときがあります。
エンドロールに自分の名前があったらよかったのに…と人生を後悔? すると言いますか、違う人生があったんじゃないかと思うほどの感動をしてしまいます。
そういう映画に出会うこと自体が幸運だと思いますが、そういうときって不思議と感想が出づらいというか、、「よかった!めっちゃよかった!」みたいな感想しか出てこないことが多い気がします。
個人的にそういう感想が出がちなのは宮崎駿監督、庵野秀明監督、細田守監督の作品だと思っています。主題が分かりづらい、でも魅力的という作品ですね。

「理解できないけど、超よかった」という不思議な魅力

かんたんに言うとそれが「スゴイ」ということなんだと思いますが、それだけじゃなくて「曖昧」で「余白」が大きい作品を作っているんだと思います。
世界の描き方、設定、人物描写(感情移入のしやすさ)はもちろん魅力的。だけど、現実だと必要な要素を描いていなかったり、物語・論理に矛盾が起きないように丁寧に筋を立てるのではなく、描かないことで世界観を成立させていると言いますか。
ジブリの宮崎駿監督に多いと思います。描くテーマが壮大ということと、宮崎駿監督が細かい設定を作り込まないでそれらしく描くのもうまい監督だからという要因があると思います。
「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」」なんて歴史的大ヒットで、日本人全員が見たことあると思いますが、どんな映画なのか、好きな理由は何か、好きじゃない理由は何かを明確に話せる人なんてほとんどいないと思います。
エヴァンゲリオンシン・ゴジラの監督である庵野秀明監督もすごく魅力的で面白い作品をつくりますが、意味わからないところ多すぎませんか? 社会的なテーマを直接的に描こうとしている風にも見えて、描いてないようにも見える…。
細田守監督は「未来のミライ」はあまりにも直接的に「子供の力強さを見守る親の目」みたいなものを描いてしまっていましたが、それ以前の作品はけっこう抽象的で曖昧な物語が多い。「信念の大切さ」をまっすぐ表現しているように見える一方で、作品の中の設定はファンタジーな部分が多く、それも魅力的。
ざっくりした記事でしたが今回は以上。次回は別の監督作品についても考えてみます。




※アイキャッチ画像はスタジオジブリ公式サイトより(画像公開も鈴木敏夫さんの思いがありました「スタジオジブリ作品、場面写真の提供開始の裏に「消える」危機感」)

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