映画「ロミオとジュリエット」(2020)を見ました。
本作は英国ロイヤル・バレエ団で、ケネス・マクミランが振り付けを行う名作「ロミオとジュリエット」を映画化したもの。ロイヤル・バレエ団はセリフがないことが特徴らしく、ロミオとジュリエットを見たことがない・物語を知らないという人はすこし難しい印象。
私も物語を知らなかったので少し見てやめましたが、「ロミオとジュリエット」(1968)を見たうえで見てみるととっても面白かったです。
むしろ、本作、バレエ映画「ロミオとジュリエット」(2020)は93分と尺が短いため見やすく、その上で物語の筋には忠実。バレエの美しさとセットの豪華さも相まってとても素敵な作品でした。
- 登場人物・キャスト|映画「ロミオとジュリエット」(2020)の感想・考察①
- 振り付けのケネス・マクミランは名作(伝説?)|映画「ロミオとジュリエット」(2020)の感想・考察①
- 音楽のセルゲイ・プロコフィエフは20世紀を代表する音楽家|映画「ロミオとジュリエット」(2020)の感想・考察②
- ジュリエット役のフランチェスカ・ヘイワードはキャッツ主演|映画「ロミオとジュリエット」(2020)の感想・考察③
- 金子扶生(ふみ)さんは日本人で、ロイヤルバレエ団のプリンシパルダンサー|映画「ロミオとジュリエット」(2020)の感想・考察④
- 最後に、映画「ロミオとジュリエット」(2020)ネタバレありのあらすじ
- 映画「ロミオとジュリエット」(2020)の製作・概要
登場人物・キャスト|映画「ロミオとジュリエット」(2020)の感想・考察①
踊りと音楽に魅了される本作ですが、セリフがないのでロミオとジュリエット、神父と乳母以外の顔認識がとても難しいです。まずは登場人物とキャストを紹介していきたいと思います。
ロミオ役 ウィリアム・ブレイスウェル
以下の写真左がウィリアム・ブレイスウェルです。
ジュリエット役 フランチェスカ・ヘイワード
いわずもがな↑の右の方です。
ティボルト役 マシュー・ボール
キャピュレット家で、ジュリエットのいとこ、ティボルト役はこのイケメン。
マキューシオ役 マルセリーノ・サンベ
ロミオの親友で、ティボルトに殺されるマキューシオはこの左側の方。
ベンヴォーリオ役 ジェームズ・ヘイ
ロミオのいとこ。ベンヴォーリオ役。
パリス役 トーマス・モック
キャピュレット卿役 クリストファー・サウンダース
キャピュレット夫人役 クリステン・マクナリー
キャプレット夫人は↑の右の方ですね。
乳母役 ロマニー・パイダク
ローレンス神父役 ベネット・ガートサイド
ロザライン役 金子扶生
ロミオが片思いしていた相手ロザライン役は金子扶生(ふみ)さん
このキスされてる人ですね。
振り付けのケネス・マクミランは名作(伝説?)|映画「ロミオとジュリエット」(2020)の感想・考察①
「ケネス・マクミラン振付!」と銘打たれていたのですが、私は素人なので存じず、調べてみると1992年になくなったバレエの振付師、巨匠だそうです。1929年に生まれ、14歳の頃からバレエを習い始め、数々の舞台を経験するも30代で舞台恐怖症になり、振り付け師に転向。
そして生まれた大ヒット作が「ロミオとジュリエット」(1965年)とのこと。
1965年から振り付けが変わっていないのかなど、詳しいことは調査できていませんが、50年以上続く振り付けってもはや伝説ですね。
音楽のセルゲイ・プロコフィエフは20世紀を代表する音楽家|映画「ロミオとジュリエット」(2020)の感想・考察②
音楽はセルゲイ・プロコフィエフですが、彼もまた「ロミオとジュリエット」の伝説的存在。1891年に現在のロシアに生まれ、1953年になくなっています。
バレエ音楽「ロメオとジュリエット」をはじめバレエ音楽をいくつか手掛けた他、オペラも手掛けていますが、プロコフィエフは舞台で流れる音楽を中心に活躍していたようです。
ジュリエット役のフランチェスカ・ヘイワードはキャッツ主演|映画「ロミオとジュリエット」(2020)の感想・考察③
フランチェスカ・ヘイワードは、問題作?「キャッツ」で白猫ヴィクトリアを演じています。
また、英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルダンサー(バレエダンサーの最高位で、主役を演じることができるダンサーのこと)だそうです。
映画「ロミオとジュリエット」(2020)を見たときに「バレエでもこんなにキスとか、情熱的な演技をするんだ、、そりゃそうか、、」と思ったのですが、それもそのはずで、ただのダンサーではなく大女優でした。
正直キャッツは「怖い」と思って敬遠していたのですが、フランチェスカ・ヘイワードが主演ならちょっと見てみたいと思いました。
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金子扶生(ふみ)さんは日本人で、ロイヤルバレエ団のプリンシパルダンサー|映画「ロミオとジュリエット」(2020)の感想・考察④
ロミオが片思いしていた(ロミオって本当にちゃらい!)ロザライン役を演じた金子扶生さん(ふみ)さんは日本人。1992年生まれだそうです。コロナ架で大変な中ですが2021年にプリンシパルダンサーの仲間入りを果たし、これから活躍が期待されているようです。
最後に、映画「ロミオとジュリエット」(2020)ネタバレありのあらすじ
それでは、最後に備忘録も兼ねてあらすじを。(参考「映画「ロミオとジュリエット」(1968)のネタバレありのあらすじ・考察・感想。エロスとポエムと衝動。」)
①導入〜恋に落ちる。モンタギュー家とキャピュレット家は和解へ?
・モンタギュー家(ロミオ)とキャピュレット家(ジュリエット)が敵対している
・良家の争いから始まる
・領主が戦いを止める
・ジュリエット登場。ジュリエットが婚約相手と対面。
・モンタギュー家の青年一行がキャプレット家のパーティに忍び込む
・ロミオとジュリエット恋に落ちるが、敵対する家の人間だとわかり、問題のシーンへ。
「ああ、ロミオ、あなたはどうしてロミオなの?」
・二人は神父に頼んで結婚をする。そして両家は和解へ?
②決闘、死、そして絶望
・マキューシオ(ロミオの親友)とティボルト(ジュリエットのいとこ)の言い争いからの決闘。マキューシオの死
・マキューシオの復讐でティボルトを殺すロミオ
・領主が来て「ロミオは見つけたら死刑」と言われる
・ジュリエットもロミオも悲しむ。一夜をともにして別れる
③二人は死を持って1つになる
・直後に縁談。当然ジュリエットは嫌がる。両親激怒する
・乳母の手のひら返しに絶望するジュリエット
・教会に行き懺悔するジュリエット。神父は「仮死状態になる薬」を授ける
「帰ってすぐに結婚を受け入れなさい。そしてその後薬を飲む。結婚はできなくなり、ロミオが迎えに来る」
・まんまと仲直りした後、薬を飲むジュリエット
・埋葬される姿をロミオの仲間が見つけていて、報告
・ロミオ絶望して自殺
・ジュリエット蘇り、死んでいるロミオを見て絶望。自殺する
・おわり
映画「ロミオとジュリエット」(2020)の製作・概要
2019年製作/95分/G/イギリス
原題:Romeo and Juliet: Beyond Words
配給:東宝東和
制作陣
監督:マイケル・ナン
製作:マイケル・ナン、ウィリアム・トレビット、クウェーシー・ディクソン
製作総指揮:ジャン・ヤングハズバンド、ケビン・オヘア
脚本:マイケル・ナン、ウィリアム・トレビット
撮影:ウィリアム・トレビット
美術:ニコラス・ジョージディアス
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
振付:ケネス・マクミラン
キャスト
ロミオ:ウィリアム・ブレイスウェル
ジュリエット:フランチェスカ・ヘイワード
ティボルト:マシュー・ボール
マキューシオ:マルセリーノ・サンベ
ベンヴォーリオ:ジェームズ・ヘイ
パリス:トーマス・モック
キャピュレット卿:クリストファー・サウンダース
画像:(C)Bradley Waller
参考:映画「ロミオとジュリエット」(2020)
参考:「映画「ロミオとジュリエット」(1968)のネタバレありのあらすじ・考察・感想。エロスとポエムと衝動。」
参考:「金子扶生さん「夢かない感無量」ロイヤルバレエ団で最高位昇格」
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