「アンブレラ・アカデミー 」シーズン2-9話(Netflix)の あらすじ・ネタバレと感想。原作シェラルド・ウェイ

3.5
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春文

大学時代は文学部史学科文化人類学専攻で宗教、西洋文化史、サブカルチャーなどを勉強。趣味は漫画映画ジブリYouTube芸能ダークアカデミア、地域文化、ブログなど。現在は制作会社の運営などもしてます。

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2019年に公開されたNetflixオリジナルドラマ、アンブレラ・アカデミー。「特殊能力」というキーワードとポップなビジュアルに惹かれて、シーズン1から視聴しました。
今回は2020年7月に公開されたシーズン2の第9話「743」をご紹介します。

「アンブレラ・アカデミー」シーズン2-9話「743」あらすじ

5号が再度タイムトラベルをして1963年の世界崩壊10日前からやり直しをしていますが、7話では現代に戻れるチャンスを逃してしまいました。そしてFBIに拘束されてしまった7号・ヴァーニャは幻覚剤による尋問で能力が暴走してしまっています。今回のヴァーニャによって世界崩壊が起きてしまうのでしょうか。

「アンブレラ・アカデミー」シーズン2 製作

2020年配信/アメリカ/1話約50分、全10話
配信:Netflix

「アンブレラ・アカデミー」シーズン2 の原作・登場人物

原作のジェラルド ウェイって誰?マイ・ケミカル・ロマンスとは?

本作品の原作は、同名のコミックシリーズ『The Umbrella Academy』で、原作者はマイ・ケミカル・ロマンスというバンドのヴォーカル、ジェラルド・ウェイです。
2020年3月に大阪公演を予定していましたが、コロナウィルス感染拡大予防のため中止となっています。
私はマイ・ケミカル・ロマンスの存在は知りませんでしたが、過去に氷室京介とのコラボ、Mステ出演、日本公演も実施していたので、ファンの方も多そうです。原作を知らなくても十分楽しめると思います。

「アンブレラ・アカデミー」シーズン2のキャスト

 

 

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レジナルド・ハーグリーヴス卿:コルム・フィオール
1号(ルーサー):トム・ホッパー
2号(ディエゴ):デイビッド・カスタニェーダ
3号(アリソン):エミー・レイヴァー・ランプマン
4号(クラウス):ロバート・シーハン
5号(–):エイダン・ギャラガー
6号(ベン):ジャスティン・H・ミン
7号(ヴァーニャ):エレン・ペイジ

「アンブレラ・アカデミー」登場人物のおさらい

1号(ルーサー):体が大きく、怪力。父の命令で月で何かの任務をおこなっている。唯一、父を慕っている様子。
2号(ディエゴ):ナイフ投げの達人。ひとりで自警団のような活動をしている。父のことは憎んでいるが、母のことは慕っている様子。
3号(アリソン):発した言葉を現実化することができる。女優として活躍中。
4号(クラウス):死者と対話できる。(シラフの時のみ)6号・ベンは常に傍にいる様子。
能力を抑えるためにドラッグを常用している。暴力的なことは苦手そう。
5号(–):瞬間移動、タイムトラベルができる。13才の時に行方不明となった。
6号(ベン):体からタコの足のようなものを出せる? 故人のため詳細不明。
7号(ヴァーニャ):能力なし、バイオリン奏者。兄姉の暴露本を発表し孤立。
母:母親代わりに造られたアンドロイド。(シーズン1で死亡)
ポゴ:執事。チンパンジー。(シーズン1で死亡)
ライラ:2号・ディエゴが収容されている精神病院の入院患者。

「アンブレラ・アカデミー」前回(シーズン2-8話)のあらすじ

「アンブレラ・アカデミー」シーズン2-8話のあらすじを復習したい方はこちらへ。
https://eigaou.com/272/

「アンブレラ・アカデミー」シーズン2-9話(Netflix)のネタバレ・考察・感想・レビュー

7号救出作戦

FBI支局に到着した2号、3号、4号ですが、ヴァーニャが発する波動が強烈な向かい風状態になっているため尋問部屋に近づくことができません。お前が行けと小競り合いを始める男たちを置いて3号・アリソンがトライしますが、吹き飛ばされて壁に激突、意識を失ってしまいました。
次は2号・ディエゴです。登山のピッケルのように床にナイフを刺しながら部屋に近づこうとしますが、なかなか進めません。なんとか近くの壁になった消防ホースのロープを切って4号・クラウスの方へと飛ばし、アリソン同様吹き飛ばされてしまいました。
最後は4号・クラウスです。ディエゴが飛ばしてくれた消防ホースをつたいながら部屋のドア直前までたどり着きましたが、ドアノブに手をかけようとした瞬間に内側から吹き飛んできたドアごと飛ばされてしまいました…。

大人5号の帰還

場所は変わって5号たちのシーンです。とりあえず大人5号は大統領暗殺のサブ的任務をしなければならないため、暗殺の場所まで向かいます。2人の5号は副作用が出ており、相変わらず小競り合いも止まりません。1号・ルーサーは頼りなく翻弄されっぱなしです。
しかしついにキレたルーサーは、大人5号が任務のために持っていた銃を奪います。2人の5号に、自分でない方の5号を撃てと言われますが、結果的に1号・ルーサーが選んだのは子供5号でした。大人5号に銃を向け、子供5号にはタイムトラベルのための穴をあけるように言います。
そしてブリーフケースを置いて大人5号が2019年に帰ろうとしたその時…、穴から飛んできた消火器が1号・ルーサーに当たり一瞬怯んでしまいました。大人5号はその隙を見て咄嗟にブリーフケースを奪って逃げようとしますが、立ち直ったルーサーに蹴られて穴ヘと放り込まれます。
誇らしげな様子の1号・ルーサーですが、2人のところに残ったのはタイムトラベルの穴に巻き込まれ半分になって壊れてしまったブリーフケースでした。詰めが甘すぎるルーサー…。

ハンドラーとライラ

一方コミッションでは、2号・ディエゴがいなくなったことがハンドラーの耳に入ります。ディエゴの逃亡を手伝ったハーブが脅迫されて話してしまたのですが、組織内のレジスタンスの存在をバラすわけにはいかないので自分もディエゴに脅された、と言ったようです。
ハンドラーの部屋には、組織の幹部暗殺時に5号が証拠品として持ち帰った元幹部のAJという人物(というか金魚)が飼育されているのですが、どうやらハーブの味方のようで金魚鉢の砂を使って「743」というメッセージを伝えます。
そのメッセージに気付き、資料室からNo.743のファイルを見つけたハーブ。そこにはライラの両親が5号によって暗殺されたことが記されていました。ハーブに渡されたその資料を持ってハンドラーの元へ戻ったライラ。ハンドラーは、自分が暗殺を承認した案件だということがバレたのではと警戒しますが、わざとか偶然か承認印がかつての幹部AJのものだったためライラの怒りは5号だけに向いています。
そこでハンドラーは「2号・ディエゴは5号操られているだけ、すべての行動は5号を庇うため。今こそ5号を殺すべき」とライラをけしかけます。そしてライラへと資料が渡ったのは、金魚鉢の中にいるAJの仕業だと気づいたハンドラー。ライラが部屋を去った後に、なんとAJを丸ごと飲み込んでしまいました…!

ハーランの変化

ヴァーニャが電気椅子に繋がれ力が暴走している時、ハーランもヴァーニャに共鳴して苦しんでいました。様子がおかしいことに気付いたシシーと夫のカール。ハーランを正気に戻そうと声を掛けますが、ハーランは「ヴァーニャ…」と名前を発するだけ。カールは、「様子がおかしいのは全てヴァーニャのせいだ、今度こそ施設に預ける」とハーランを車に乗せますが、シシーが銃を持って車の前に立ちはだかります。
車から降りたカールとシシーは睨み合いながら口論をしていますが、正気を取り戻したハーランが車から降りてきました。カールが呼び寄せますが、ハーランはシシーのそばに歩いていきます。そしてシシーの注意がそれた瞬間、カールが銃を奪おうとして誤って発砲してしまいました。
弾丸はハーランへと向いていましたが、ハーランがヴァーニャと同じ能力を発揮して跳ね返します。その弾丸はカールに当たり、亡くなってしまいました。
この出来事はコミッションの監視ルームで異常事態としてアラートが出され、ハンドラーの元に報告が入ります。そしてハンドラーはそのハーランの様子を見ていた担当者をなぜか殺害し、コミッションの暗殺者たちには戦争を開始するので全員帰還するようにという指令を出すのでした。

1人の犠牲者

シーンはFBI支局に戻ります。ヴァーニャを助けようとした3人は残念ながら全員動けなくなってしまいました。するとここで6号・ベンが現れます。ベンは実体がないのでヴァーニャのパワーの影響を受けないようで、あっさり部屋に入ることができました。そして椅子に縛られたヴァーニャに重なり憑依します。
ベンはヴァーニャの潜在意識の中に入ることができました。そこはハーグリーヴスの屋敷になっていて、部屋の奥で倒れているヴァーニャを見つけました。ヴァーニャは2019年の出来事など全てを思い出していて、「自分のせいで家族を傷つけ世界も壊してしまった。みんなみたいに力を制御できないから、生きる資格はない。私は怪物だ」と激しい自己嫌悪に苦しんでいます。
そんなヴァーニャに6号・ベンは「父さんは君の力を恐れていた。力を使わせないように薬で感情を抑えた。だから制御できないのは当たり前。感情から逃げたのは君ではなく父さんだ。兄弟たちは君を救おうとしているし、君はもう独りじゃない。大丈夫だよ」と優しく語りかけます。
笑顔を取り戻すヴァーニャでしたが、6号・ベンの体から光が舞いだしました。「この世に留まろうとしたが、もう帰れないみたい」と言い、どんどん体が欠けていきます。最後に抱きしめてほしいというベンのお願いに応えますが、ベンは光となって消えてしまいました…。あぁ…、ベンがいなくなってしまうなんて…!クラウスに呆れながらもいつも優しく見守っているベンが大好きだったのに、悲しすぎます。
 

 

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ハーグリーヴスの正体

意識の底から現実の世界に戻った7号・ヴァーニャ。2号、3号、4号は世界を救えたと安心します。しかし2号・ディエゴだけはケネディ大統領の暗殺を止めるべく外に飛び出してしまいます。ディエゴはハーグリーヴスらしき人影を見つけて飛びかかりますが、その人物は父が手配したオトリで大統領は暗殺されてしまいました。
場所は変わり、MJのメンバーが大統領死去の祝杯をあげていました。そこへハーグリーヴスが現れます。彼は大統領に干渉しないことを条件にMJと関わりを持っていたようです。MJの目的はハーグリーヴスの技術を借りてロシアより先に月へ行くこと、ハーグリーヴスの目的はMJが月へ行った際に月で自分の研究をすることのようでした。
約束を反故されたハーグリーヴスは怒り、もう関わらないと去ろうとしますが、彼の技術が惜しいMJのリーダーはそれを許しません。去った場合は秘密をバラすと脅します。すると去りかけたハーグリーヴスはMJのメンバーの方に戻り、ジャッケットを脱ぎます。さらに後頭部に手をかけて…。
なんと今まで見ていたハーグリーヴスの顔は、マスクだったようです!マスクを脱ぎ捨てたハーグリーヴスの頭部はまるで宇宙人のような、なんとも言えない形です。そしてその場はMJメンバーの断末魔が響くのでした。

アンブレラ・アカデミー シーズン2-9話の使用楽曲

アンブレラ・アカデミーは各シーンでの使用楽曲にこだわりが感じられます。楽曲の力でともて印象深いシーンになると感じたので、最後に紹介しておきます!
Generation X – “Dancing With Myself”
Johann Sebastian Bach – “Partita No. 2 in D Minor”
Gerard Way – “Here Comes The End”
音楽配信サービス「Spotify」ではアンブレラ・アカデミーのプレイリストが複数シェアされていますので、気になる方は探してみてくださいね。私もよく聴いています!
 
(photo Netflixオリジナルシリーズ『アンブレラ・アカデミー』独占配信中)

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