NHKでアニメ化もされた「アニメ 不滅のあなたへ」(Amazonプライムで無料)。
マンガ好きの美容師におすすめされて読んでみたのですが、これが傑作でした。
作者は大今 良時(おおいま よしとき)さん、過去作品だと耳の聞こえない少女を描いた「聲の形」が有名ですが、私は読んだことがないのでこれを機に読んでみようかなと思っています。
話は「漫画 不滅のあなたへ」に戻りますが、この漫画がすごい! と思ったのは「読者に最大限負荷をかけてくる」ところです。内容については「読んでみてほしい」、にもう一言「3巻くらいは訳解んないけど我慢して読んほしい」と付け足します。
1巻の冒頭、少しだけあらすじを紹介します。
「漫画 不滅のあなたへ」のあらすじ – 最初は球だった。
不思議なナレーションではじまります。
ものにもなれる球、生き物にもなれる? ようです。
「不滅のあなたへ(1)」 (週刊少年マガジンコミックス) Amazon
ここまで読んでも「理解できない」という感想だと思いますが、これがしばらく続きます。
この漫画の最大の魅力である「読者へ努力を求める」という部分は、かえって「謎を解いていく面白さ」「考察していく面白さ」を提供してくれます。言うなればサスペンス的なおもしろさです。
「シン・エヴァンゲリオン」の監督である庵野秀明監督は「NHK プロフェッショナル仕事の流儀223【庵野秀明スペシャル】(2021/3/23)」にて「謎に包まれたものを喜ぶ人が少なくなってきてる」と話したことが話題になりましたが、そんな時代において「不滅のあなたへ」は圧倒的に「謎に包まれたもの」を正面から描いています。
一方で主題として「神」「宗教」「歴史」など、歴史学・文化学的な側面を扱っているところも魅力です。
この球は何か? 球はなぜ他の物質・生物に擬態できるのか? 何はできて、何ができないのか? を解き明かしていく面白さをぜひ体験してみてください。
「漫画 不滅のあなたへ」考察は別の記事で。
本当はこの記事で考察も書いてしまおうかと思ったのですが、紹介記事の中でネタバレはしたくないと思いましたので、今回はここで終わりたいと思います。
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出典:「不滅のあなたへ(1)」(大今良時・週刊少年マガジンコミックス)
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