岩田さんの感想(ほぼ日刊イトイ新聞) #元をとるための書評 1

ゲーム

私が本を読むときに考えてしまうのが費用対効果。そんなものは気分次第ということはわかりつつも「アウトプットしてこそ知識が定着する」という考えの元独りよがりなレビューをするのがこの企画。

「岩田さん」読んでみた

糸井重里さんが運営するほぼ日がヘラクレスに上場した。その後様々な企画をしていたのはほぼ日好きの母に聞いて知っていたが、話の中で面白そうだと思って借りたのがこの一冊だった。

岩田さんとは、ゲーム業界では言わずと知れた任天堂の元社長、HAL研の元社長。カービイの産みの親であり、MOTHER2の立役者であり、任天堂ではWiiの販売を牽引した存在といえば存在を知らない人でもおおっとなるだろう。

この本はMOTHER2の生みの親である糸井重里さんとその会社であるほぼ日が、岩田さんの生前からインタビューはもちろん会社創業時のインフラ整備などに協力していたことから誕生した一冊とのことだった。

この本の魅力は、普通の啓発本や自伝本からは見えてこない「愛」のような物に裏付けされた「岩田さん像」が伝わってくるところだろう。

「岩田さん」というタイトルが決して任天堂の社長である「岩田元社長」を描こうとだけしたものでも、普段の「岩田聡さん」を描こうとだけしたものでもないことが伝わってくるような気がするが…ともかく愛があって読みやすく、かつ人間としてもビジネスマンとしても尊敬できる、参考になる岩田さんの様子が伝わってくるとても良い本だった。

自分がゲーム好きってことがよくわかる

この本の内容は前半が岩田さんの仕事観、後半が岩田さんという人、というように構成されている。本当にはっきりと分断されていて、私としては後半の岩田さんの人間像の方が面白く読めたのでほぼ日で前半を無料公開されているのにほだされずにぜひ本を購入して後半まで読んでほしい。

本の半分を無料公開します

前半の仕事感はマネジメント以外は普通に納得という感じで、実際にやるのは別として聞く分には論理的に倫理的にもただしいね、という範囲のことが書いてあるという印象だった。(もちろんそれを地でやる岩田さんという人間はとてつもない)

だが、後半部分の岩田さんの人間観は意外だなあという印象だった。仕事観を見るに人間としてはドライで、プログラマ肌で、合理的(合理的だからこそのたまに人間的な側面を分析しにいく人)という印象だったのが、後半で人間らしさを見せつけられる。

もちろんそういうのって印象だし、本人と話さないとわからないことだとは思う。だけど、周りにいたちかしい人の声からそういう声が聞こえてくるっていうのはもう、そういうことだと思う。

本編で印象的だったのは、Wiiを家族が集まるハードとして存在させたいとこだわった岩田さんのエピソードだ。ゲームをただの娯楽としてだけではなく、娯楽でもありコミュニケーションの中核として考えていた岩田さん。

その思いは、当時母親とのコミュニケーションの間にゲームキューブの風のタクトやどうぶつの森があって、今でもスマホやSwitchのどうぶつの森が母とのLINEのきっかけの一つになっていることからも引き継がれているように思う。

ああ、やっぱりゲーム好きだな。ゲームっていいなと改めて思えたいい一冊でした。

 

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サラリーマンねこです。PMやってます。不動産会社にてWebメディア立ち上げ半年で200万PV、アプリ立ち上げで昨対1500%など達成して今は金融業界にきました。このブログでは暇つぶし、ジブリ、街、暮らしなどについて書いています。

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